イベント報告

<宇都宮大学生国際連携シンポジウム2010>
   学生とアジア・世界の未来
       ―活動の場を広げる価値

 

11月17日(水)に行われました<宇都宮大学生国際連携シンポジウム2010>
「学生とアジア・世界の未来―活動の場を広げる価値」の中で、当日お答え
できなかったパネリストへの質疑応答を掲載いたします。
(まだパネリスト全員分のお答えをいただいておりませんので、回答をいただき
次第随時掲載させていただきます。)

 <学生パネリスト>
  金宝栄(淑明女子大学校大学院生)
  宋ソラ(淑明女子大学校学生)
  久米田悠衣(立命館大学)
  河合成幸(立命館大学)
  宮城沙貴(宇都宮大学学生)
  佐々木慎太郎(宇都宮大学学生)



質問@:留学前に準備しておくことはありますか。  金 :一番重要なことは留学の目的意識をはっきりと持つことだと思いま     す。なぜ留学したいと思ったのか、そこから得られることは何かと     いう自分なりの考えをはっきりと確かめておくことが大事です。留     学というと一般的に半年や1年を目安に行く人が多いのですが、時     間というものは意外とあっという間に過ぎていってしまうので、留     学先ですべきことややるべきことを事前に決めておくとさらに良い     留学生活を送ることができると思います。そして、留学に行く前に     出来るだけ留学先の言語を習得しておくことが必要です。もちろん     留学に行けば自国にいるよりは言語の上達が早いのですが、留学に     行く前に言語を伸ばしておくと、現地に行ったときにそこの言語の     伸び具合がさらに変わってきます。そしてある程度の言語が出来る     状態で留学に行くことによって留学先で活動できる場が広がるので、     できるだけ言語を身につけておくと良いと思います。
 宋 :交換留学の場合は現地の言葉で普通の大学授業を受けるので、ある     程度の語学力が必要だと思います。私の場合、関西地方の大学に交     換留学したのですが、韓国で日本語を勉強したにもかかわらず、授     業中関西弁を使う先生がいまして、最初はかなり苦労した覚えがあ     ります。でも、韓国の大学の場合、学校によって交換留学でも語学     プログラムを並行することもありますので、自分の努力によってま     た違うかもしれません。     語学より大事なのは目標だと思います。どんなに小さなことでも目     標がなければ、充実な留学生活になれない可能性が高いと思います。     そして、留学中起こるかもしれないつらいことを克服することが出     来ないと思います。一緒に留学した先輩はホームシックになって大     変でしたが、目標があったのでそれを乗り越えられました。私はホ     ームシックはありませんでしたが、留学の目標は出来るだけいろい     ろな人と会う、いろいろなことに挑戦してみることでした。この目     標があったからこそ充実した留学生活になったと思います。
河 合:メガバンクの国際キャッシュカードを作って日本の口座から海外で     お金を下ろせるようにしておくと便利です。口座に日本円で入れて     おけば引き出す時に勝手に現地のお金で出てくるので。ただ、自分     の留学する国の地域に自分のメガバンクのATMがあるか確認して     おいてください。     語学は文法を人に説明できるくらい頑張って勉強しておいてほしい     と思います。留学で伸びるのは主に話す力と聞く力だと思うのです     が、外国人の人と外国語で話して緊張している状況の中で唯一助け     てくれるのが言葉のルールである文法だと思うので。少し余談です     が、究極のコミュニケーションに言葉は必要ないと言われるように     個人的にコミュニケーションは相手の表情やジェスチャーや雰囲気     を読み取るノンバーバルな部分が大きく占めていると思うのでそう     いう部分も楽しんでもらえたらと思います。だから電話が苦手な人     が多いのだと勝手に思っています。
宮 城:勉強面で言えば、留学先で使用されている語学力がどのくらい今の     自分に身に付いているか知るために、語学検定を受検することをお     勧めします。留学先ではほとんどの人が言葉の壁に悩まされると思     うので、留学前で自分の語学力を自覚しておくことは重要です。そ     の他の面で言えば、海外保険には必ず加入しておいた方が良いとい     うことです。留学先で健康面に何かあれば、海外保険に入っている     と安心です。
佐々木:@留学に何で行きたいのか、何を得たいから行くのかを明確にする     ことA金を貯めることB少し言葉の勉強をしておくことの3つぐら     いです。僕は@をある程度でいいので決めておかないと、お金を貯     めるやる気も出ないし、現地に行ってから苦労すると思います。何     で留学したいのか、留学じゃなかったら他に何かチョイスはないか     等を自分の中でしっかり整理しておくといいと思います。


質問A:留学したことで、自分の国の理解は深まりましたか。  金 :留学先で一番多く質問されたことは、「どの国から来ましたか?」     でした。そうすると自分の国について説明することにつながってい     ったので、自国の中にいる時より外国で自分の国を紹介しながら自     然と理解が深まり、自分の国に対する自覚や自負心も向上しました。     また、個人的には交換学校の先でインターナショナルデイという学     校の行事があって、代表として韓国の食文化について発表したこと     があります。外国で自分の国について説明をしなければいけないた     め、細かな説明を付け加えながら発表した覚えがあります。そして、     このことを通して自分の国についてもっと考えを深めるきっかけと     なりました。このような体験は外国でいるからこそできる経験でし     た。留学の経験は留学先の国を理解できると同時に自分の国の理解     をさらに深められる良い機会だと思います。
 宋 :そうだったと思います。ある日、韓国文化の授業を受けていた友達     から韓国の両親の日について聞かれたことがありました。韓国の両     親の日の歴史とかうすうす知っていましたが、説明が出来なくて、     そのあと自分で調べたことがあります。これ以外にも日本語の「の」     にあたる韓国語の助詞の使い方、ソウルの歴史的な遺跡、北朝鮮と     の関係など、いろいろなことを留学している間、日本人の友達や先     生から聞かれました。外国人が見る韓国というのは韓国人が見る韓     国とはやはり違いことがあって面白かったし、聞かれたことの中で     知らないことがあったら、自分で調べる機会にもなりました。     また、私は地域コミュニティーラジオ放送局でボランティアをしま     したが、私がレギュラーとして参加していたラジオ番組には韓国の     ニュース、トピックを取り上げるコーナーがあって、そのコーナー     を準備しながら、韓国のことをもっと知ることが出来たと思います。
  河 合:深まったと思います。それは他の国の文化や習慣を比べることがで     きるので、今まで常識だと思っていた日本の習慣が実は常識でない     ことに気づくことができるからだと思います。例えば、空気を読む     ことがそれほど重要でなかったり、日本に比べるとある国の人は基     本的にいつも明るくて行動的な傾向があったりなど、人と実際に関     わってみないと分からない暗黙のルールのような部分を感じること     ができるので、俗に言う視野が広がるのだと思います。こうした部     分は教科書や学術書でだけでは感じられない部分だし、実際に五感     で感じてみないと分からない部分なので留学で出会った外国人の友     達と一緒に遊んで同じ時間を共有することでより多くの違いを発見     でき自国の国の理解が深まると思います。
  宮 城:留学したことで、自分の国の理解は深まりました。現地で生活しな     がら無意識に日本と比較していたので、日本の良さを再認識するこ     とはありました。日本製の製品や日本の音楽、日本のアニメや日本     食などは日本以外の国では有名で、よくそのことは現地の人と交流     する上で話題になり、日本人以外の人と日本のことを話すことで自     国の理解が深まりました。
佐々木:日本という国を、外国の視点から見ることで日本を少し客観的に見     られるようになりました。日本での常識というのは世界から見ても     本当に珍しいものだと気づいたし、またこれから世界に出て行く上     では自分を変えなければ無理だと思いました。


質問B:現地でどういう交友関係が築けましたか。  金 :私が所属した大学には留学生をサポートするチューターという制度     があり、留学生一人に対して日本人の学生一人をつけて、生活や勉     強の面でいろいろと面倒を見てくれました。このチューターとまた     その友だちとよく会うので一番仲良くなりました。また、留学生と     交流するサークルがあり、このサークルで日本人学生と留学生が交     流できる場をいろいろと作っていました。時間と場所を決めて昼ご     はんを食べたり、パーティーを開いたり、ともに旅行に行ったりし     たので、自然とサークルの仲間たちとの交流が深まりました。また、     留学生としていろんな国の人たちが集まっていたので、日本人学生     だけでなく、いろんな外国の人たちと仲良くなりました。お互い違     う国の文化について話したり、同じ関心分野である日本について話     したりしながら、国際的な交流を経験することができました。
 宋 :私が留学していた甲南女子大学には短期研修で知り合った友達が何     人かいまして、その友達とバーベキューをしたり、ミュージカルを     見に行ったり、飲みに行ったりしました。学校では「コリアンプロジ     ェクト」と「O.I.C.」というプロジェクトに参加して、そこのメンバ     ーと仲良くなりました。     授業で仲良くなった友達とも合コンに出たり、家に泊まりに行った     り、旅行をしたりしました。寮でも友達を作って、たこ焼きパーテ     ィーなどをしました。学校に留学生があまりいなかったので、主に     日本人の友達と、普通の日本の大学生のように遊んでました。韓国     に戻った今も向こうで作った友達とメールやSNSでしょっちゅう連     絡しています。
河 合:同じ時期に留学に来た学生とは仲良くなりやすいので、私の場合は     初めに日本人同士3人が仲良くなって、その後にシンガポール人の     グループと仲良くなって一緒に行動するようになり、その後各自が     仲良くなった韓国人をそのグループに連れてきてみんなで一緒に遊     びました。日本人は他の国の人に比べるとやはりシャイなので自分     たちの力だけではなかなか交友を広げるのは難しかったのですが、     シンガポール人の留学生がどんどん友達を連れてきてくれたので、     僕たちは旅行やイベントを企画して自分たちができることをして協     力しました。なので、できたら交流関係を広げるために無理し過ぎ     ずに友人と協力し合いながら自分たちのできることをして楽しく友     達を作って欲しいと思います。そして留学を終えた後にはe-mail     やfacebookなどを使って交流を続け、その友達をずっと大切にし     てほしいと思います。
宮 城:留学先の大学における現地の学生、日本人留学生、その他の国から     の留学生との交友関係が築けました。
佐々木:よく遊んでいたのは、ホストファミリーと彼らの友達、勤務先の学     校の先生、他の学校の先生、現地の大学生、現地に永住している日     本人でした。僕は日本語教師だったので、周りの同年代の人がほと     んどいなかったのでいつも年上の人達と一緒にいました。それがす     ごく楽しかったし、彼らから色々な知恵だったりを学ぶことができ     ました。


質問H佐々木さんへ 日本語の大切さを感じたことはありますか。 日本語を教える中で、日本語の大切さは常に感じていました。日本という国 から魅力が無くなってしまったら日本語教師という職すら成り立ちません。 自分が日本語教師アシスタントをできたのも、自分が日本で生まれたからで す。そういう意味では誰かに日本語に興味を持ってもらうことっていうのは とても大切だと感じていました。回答になっていなかったらすみません…


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