イベント報告

<第3回グローバル教育セミナー>
「危機の時代におけるグローバル教育」
−ポスト開発/脱成長時代における教育の果たす役割を考える

 

・日時):2011年11月11日(金)12:50〜16:00

・場所):宇都宮大学峰キャンパス 基盤教育B棟1223教室

        
        ―プログラム―


12:50  挨拶 内山雅生(国際学部長)、重田康博(多文化公共圏センター長)

13:00〜 基調講演 「ポスト経済成長時代の開発と教育」
            西川潤(早稲田大学名誉教授)
         
13:40〜  事例報告 「グローバル教育の役割と課題」
            重田康博(宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター長・教授)
            「開発教育の視点から」
            陣内雄次(宇都宮大学教育学部教授)
                     「持続可能な開発のための教育(ESD)の視点から」

14:10〜 質疑応答

14:20〜  休憩(10分) 

14:30〜 パネルディスカッション
      「ポスト開発/脱成長時代のための活動
              −3.11東日本大震災後の世界と日本への対応
                グローバル教育の立場から何ができるのか」
                          司     会  :重田康博
            パ ネ リ ス ト:中野佳裕(国際基督教大学研究員)
                                       楠利明(元アジア学院事務局長)
                                       半田好男(栃木県立高等学校教員)
                                       阪本公美子(宇都宮大学国際学部准教授)
                       コメンテーター:西川潤、陣内雄次


⇒チラシ

 「第3回グローバル教育セミナー」は、多文化公共圏センターと「平成23年度 文部科学省特別経費
プロジェクト 「グローバル化社会に対応する人材養成と地域貢献−多文化共生社会実現に向けた外国
人児童生徒教育・グローバル教育の推進−」(通称:HANDSプロジェクト)との共催により昨年に続き開
催しました。
 今回のテーマは「危機の時代におけるグローバル教育−ポスト開発/脱成長時代における教育の果た
す役割を考える」とし、3.11東日本大震災後の世界と日本への対応を考えるために、これまでの開発や
脱経済成長を問うポスト開発時代のための教育のあり方を考えることを目的としました。


  西川先生

 基調講演では、早稲田大学名誉教授の西川潤先生をお招
きし、「ポスト経済成長時代の開発と教育」というテーマ
でご講演いただきました。グローバル教育というのは教育
の一つの分野あるいは一環です。教育は社会の変化と密接
に関連をしています。西川先生からは、ポスト成長・脱開
発時代のグローバル教育というのはどういうものかという
ことについてお話しいただきました。先生は、ポスト経済
成長時代とはどのような時代かということの投げかけから
始まり、今の日本が直面している経済の危機について分か
りやすくご説明下さいました。その上で、制度教育の危機
や教育再生の方向について、そしてグローバル教育の抱え
る課題などについて言及され、私たち一人一人の内発性が
社会発展へつながっていくとおっしゃっていました。


 次に、『グローバル教育の役割と課題』の事例報告を行い、国際学部教授・センター長でもある重 田康博先生には「開発教育の視点から」というテーマで、開発教育の観点からお話しいただきました。 また、教育学部の陣内先生には「持続可能な開発のための教育(ESD)の視点から」というテーマで、 ESDの役割やコミュニティの中でESDがどのような働きをするかなど、具体的な事例も交えてお話しい ただきました。


パネルディスカッション

 後半は、「ポスト開発/脱成長時代のための活動−3.11東日本 大震災後の世界と日本への対応グローバル教育の立場から何がで きるのか」というテーマでパネルディスカッションを行い、下記 の質問事項対してそれぞれのお立場からご意見をいただきました。 パネルディスカッション質問事項  1.ポスト開発時代の理論と実践を考える方向性をどのように    導けばよいのか−人間性の回復、人間の生き方や権利の獲    得、人間や自然との共生について―  2.コミュニティの再生をどうするか  ・中野佳裕氏(国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員)    9.11後の欧米諸国の動きとの比較から  ・阪本公美子氏(宇都宮大学国際学部准教授)    アフリカ・モラル・エコノミーの視点から  ・楠 利明氏(元アジア学院事務局長)    アジア学院の経験から  ・半田好男氏(茂木高等学校教諭)    ネパールで識字教育に携わった経験と学校の現場から  今回のグローバル教育セミナーは難しいテーマだったにも関わらず、参加者からは西川先生の基調講演 やパネルディスカッションを聞いて、脱成長・ポスト開発などについて考えるきっかけになった、社会に 対する考えからや視野が広がったなどの感想をいただきました。


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