イベント報告

         日光研究プロジェクト2012

■シンポジウム

 日時:2012年9月8日(土)13:30〜16:30

 場所:日光市中央公民館

 <プログラム>
 13:30  開会のあいさつ          
         附属多文化公共圏センター長 高際 澄雄
 13:40  これまでの経緯及び講師紹介    
         同 上
 14:00  「日光から見た自然・文化の保護運動―自然保護から環境保全へ」 
         元宇都宮大学講師 尾田 啓一
 14:30  「子規と近代俳句にとっての日光」 
         宇都宮大学国際学部教授 松井 貴子
 15:00  休憩
 15:15  「朝鮮人旅行者から見た日光」      
         宇都宮大学国際学部教授 丁 貴連
 15:45  パネルディスカッション                
         司会 高際 澄雄
 16:15  まとめ
 16:25  閉会


■スタディ・ツアー「自然美と自然保護の近代日光」
 日時:2012年9月9日(日)9:30〜16:30
 <コース>
 9:20 日光市中央公民館集合
 9:40 JR日光駅集合
 9:50 輪王寺駐車場着
     日光植物園創設地(仏岩付近)
     イーストマン邸
     保晃会の碑
 11:40 浄光寺着
     武田久吉の墓
 
     昼食
 
 13:40 イギリス大使館別荘
 16:00 JR日光駅着
 16:20 日光市中央公民館着
     
⇒チラシ


                               
 近代日光は欧米人によってその自然美が再評価されてから、日本の文学者にも新たな目で見られると同時に、日
本初の自然保護運動が日光において始まりました。今回の日光研究プロジェクトでは、この動きを明らかにするの
と同時に、アジア人旅行者から見た日光像にも注目し、国際観光文化都市日光の新たな展開を考えることを目的と
して開催しました。
                 
シンポジウムの様子
 
 まず始めに高際センター長より、日光研究プロジェクトが今年度より
再開された経緯について説明がありました。2003〜2004年度まで、地域
貢献特別支援事業「朝鮮通信使と日光」実施し、国際学部の佐々木史郎
先生と、丁貴連先生がシンポジウムとスタディ・ツアーを開催しました。
それを引き継いだ形で今回の日光研究プロジェクトでシンポジウムとス
タディ・ツアーを開催する運びとなりました。その時のシンポジウムで
は、ダーウィンの研究家でいらっしゃる松永敏夫先生(当時桃山学院大
学教授)をお招きし18世紀の自然史海外への関心や、地質学の発達、キ
リスト教と自然史、日本の自然史研究など、博物学とは何かなどご講演
いただきました。翌日のスタディ・ツアーでは、カナヤ・カッテージ・
インや、日光振興協会、日光植物園などを周わられたそうです。高際先
生はスタディ・ツアーを通じて日光の素晴らしさを再確認することがで
きたとおっしゃっていました。


 尾田先生には「日光から見た自然・文化の保護運動−自然保護から環境保全へ」というテーマでお話しいただきま
した。日光の歴史的背景やどのようにして日光から自然保護が始まったのか、当時の外国人の方たちから見た日光は
どうだったのか、そしてどのようにして日光で自然保護運動が始まったのかなどご説明下さいました。

 松井先生には「子規と近代俳句にとっての日光」というテーマでお話しいただきました。子規が日光を訪れたとき
の様子や、その時に詠まれた子規の俳句の他、芭蕉や沢木欣一などの日光を詠んだ俳句をご紹介くださり、俳人たち
日光の自然をどうのように表現していたのか知ることができました。

 丁先生には「朝鮮人旅行者が見た日光」というテーマでお話しいただきました。朝鮮通信使や韓国から日本への留
学生、修学旅行団などが日光を訪れたときにどのように感じたのか、当時書かれた感想文をご紹介くださいました。
今まであまり注目されてこなかったアジアから見た日光を知ることで、今後日光が発展していく上でのヒントを得る
ことができたのではないかと思います。

パネルディスカッション





 続いて行われたパネルディスカッションでは、更に内容を掘り下げ
て、日本で初めて自然保護運動を始めた保晃会が果たした役割や、芭
蕉や子規との関係、そして西洋人と韓国人から見た日本の建築美に対
する感じ方の違いなどを先生方からお話しいただき、理解を深めるこ
とができました。







集合写真  翌日に行われたスタディ・ツアーでは、日光植物園創設地、イースト マン邸、保晃会の碑を散策し、浄光寺では武田久吉のお墓を参拝しまし た。また、イギリス大使館やイタリア大使館も見学し、日光の魅力を参 加者のみなさんと一緒に体験することができました。 *日光研究プロジェクトの内容に関しては、報告書を作成する予定です。



イベント報告へ戻る