イベント報告

<連続市民講座「多文化共生について考えるVOL.7」>

 


・日時:2012年10月30日(火)15時00分〜17時00分  

・場所:宇都宮大学峰キャンパス生涯学習センターA講義室

・講師:高橋 優 氏
     宇都宮大学他非常勤講師
   
     −プロフィール−
    1977年 東京都生まれ。 

    2002年 慶應義塾大学大学院独文学専攻修士課程修了。 

    2008年 ドイツ・トリア大学にて博士号(文学)取得。 

    2009年4月から2012年3月まで宇都宮大学国際学部講師。
     
現在は宇都宮大学他非常勤講師。専門はドイツ・ロマン主義の文学と思想。    

⇒チラシ
    


  演題:「ドイツ・ロマン主義文学と「多文化共生」 高橋先生

  今回の「連続市民講座多文化共生について考えるVOL.7」では、高橋優先生をお招きし、「ドイツ・ロマン主義文学と『多文化共生』」というテーマで、ドイツ・ロマン主義時代に活躍された代表的な人物を紹介し、彼らが残した言葉を解説しながら、ロマン主義文学における「多文化共生」のあり方についてご講演いただきました。



  ドイツ・ロマン主義とは、1800年頃にドイツのイェーナで興った文芸運動のことで、初期と後期に分けられるそうです。講演会の中では、初期のロマン主義の代表的な人物としてノヴァーリスやF.シュレーゲル、後期のロマン主義の代表的な人物として、A.v.アルニムやE.T.Aホフマン、グリム兄弟などを紹介し、当時彼らがどんなことを述べていたのかご説明下さいました。



 また、多文化共生が少しずつ取り上げられてきた18世紀の啓蒙主義時代には、多文化共生がどのように捉えられていたのかということにも触れ、さらにロマン主義時代の文学についてE.T.A.ホフマン、フケー、クライストといった人物たちを紹介し、彼らが残した言葉から当時の多文化共生的思想を分かりやすく解説して下さいました。啓蒙主義時代では、多文化共生について積極的に議論されていたのが、ロマン主義時代になると、一歩距離を置いて異文化との接触を描くようになり、時代の流れと共にどのように思想が変化していったのかお話し下さいました。 



 最後に高橋先生は、「ドイツ・ロマン主義時代に活躍された人物達は、ゲーテなどの古典主義の人たちの陰に隠れてしまっていて、知らない人も多くいると思いますが、啓蒙主義や古典主義の思想家にはない斬新な視点というのを実は出していて、重要な思想を提示していたのではないか。」とおっしゃっていました。



 


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