CMPSとは
センター長挨拶
この挨拶文を執筆している2024年現在も、ウクライナやガザ、ミャンマー、スーダンなど、世界各地で武力を用いた紛争が続いています。その一方で、戦争を繰り返すことで多大な犠牲を出してきた人類は、異なる文化や背景をもつ人々が武力を使わずに紛争を解決し、共に生きていくためにはどうしたらよいかを、考え続けてきました。異なる価値観をもつ人々の共生を実現する一つの考え方として、「多様な意見を集約して合意を形成する場」としての「公共圏」を重視する議論があります。国際学部附属多文化公共圏センターは、国内外のグローバルな課題の解決のために、国や地域の枠を越えて多様な背景をもつ人々が協働し合意形成を行うことができる場所としての「多文化公共圏」を構想し、創造していくことを目的として、2008年4月に発足しました。
発足当初より、当センターは、いくつもの「多文化公共圏」の創造に関わってきました。外国人児童教育を支援するHANDS事業、途上国における貧困問題等の課題について考えるグローバル教育セミナーや国際連携事業、東日本大震災による危機に対応した福島原発震災に関する研究フォーラム、地域振興と結びついた日光プロジェクトや益子プロジェクト、田中正造とアジアなど、幅広い活動に及んできました。このホームページでご紹介しているように、現在では、UU-TEAプロジェクト、国際平和と人権人道法研究会、UU3Sプロジェクト、グローバルサウスとの共創プロジェクト、多様な学び研究会、アジア移民ハイウェイプロジェクトなど様々な活動を支援するようになっています。さらに各プロジェクトの成果をより広く社会に発信するため、シンポジウムやセミナー、報告会等を一般公開する「多文化公共圏フォーラム」を2022年度より開始しました。また、成果の一端を研究報告として公表する「ワーキング・ペーパー・シリーズ」の刊行、ホームページの英語版の整備によって、グローバルな発信力の強化を図っています。
世界各地で、そして日本の国内においても格差が拡大し、異なる集団間の緊張や対立が問題となる現在においてこそ、諦めることなく、今とは異なる社会を構想し、そのためにできることを足元から積み上げていく活動が重要であると考えています。歴史を振り返れば、絶望的に見える時代にあっても、問いへの答えを探そうとする学問的な作業は、困難を克服し、多様な人々の尊厳が守られる社会を作るための原動力となってきました。当センターの運営に皆さまの一層のご支援・ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター長
清水 奈名子
センタースタッフ
- 運営委員会メンバー
- センター研究員
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運営委員会メンバー(2024年度)
- センター長 清水 奈名子
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所属・職名国際学部 教授
- 副センター長 丁 貴連
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所属・職名国際学部 教授
- センター員 松井 貴子
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所属・職名国際学部 教授
- センター員 栗原 俊輔
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所属・職名国際学部 准教授
- センター員 髙山 道代
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所属・職名国際学部 准教授
- センター員 スエヨシ・アナ
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所属・職名国際学部 准教授
- センター員 木村 崇是
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所属・職名国際学部 助教
- センター員 申 惠媛
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所属・職名国際学部 助教
- センター員 リーペレス ファビオ
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所属・職名国際学部 助教
- センター員 李 亜姣
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所属・職名国際学部 助教
- センター員 梁 鎮輝
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所属・職名国際学部 助教
- センター員 モリス ジェームズ ハリー
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所属・職名国際学部 助教
- センター職員 田宮 純子
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所属・職名コーディネーター
- センター職員 有馬 祐佳
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所属・職名事務補佐員
センターについて
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多文化公共圏センターのミッション
多文化公共圏センターは、よりよい世界を目指し、多様な主体間の議論を学際的につなげ、包摂的な視点から自由な意見が交わされる拠点となることで、宇都宮大学発の公共圏の創成に貢献し、その成果を広く社会に発信する場です。
国際化が進んだ現在の世界で我々が直面している多様な課題に対処するためには、国家の枠をこえた市民一人ひとりのつながりが欠かせません。多文化公共圏センターは、大学と社会との連携を強め、人間に関わる内外両面における複数のシステムを様々な専門分野から多角的に分析し、学際知を基礎に、国際的な視野から取り組みを促進するプラットフォームの役割を担っています。
多文化公共圏センターは、グローバル・グローカルな視点から、様々な課題とその背景に関わる学際知をつなぎ、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」世界を、大学と社会が一体となって創造することを目指しています。
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「多文化公共圏」とは
ドイツ人社会学者ハーバマスの理論の一部を形成する「多様な意見を集約して合意を形成する場としての公共圏」という概念です。グローバルな課題の解決のために、国家の枠を越えて多様な活動と文化を持つ市民・市民組織を含めた市民社会が活動する公共圏を「多文化公共圏」といいます。「多文化公共圏」は議論・合意形成の場であり、それは世界中どこにでも存在する空間です。「センター」は「多文化公共圏」の創造を応援します。
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「多文化公共圏センター」で行う事業
- (1)「内なる国際化・地域連携」、「国際協力・グローバル課題」、「異文化理解」の3分野を重点として、複数のプロジェクトを同時に運営しています。
- (2)年間を通じ、「多文化公共圏フォーラム」を多様なテーマで開催し、自由な意見交換や議論の場(=多文化公共圏)を創造します。
- (3)自治体・国際交流団体・市民団体(NGO/NPO)と外国人コミュニティとの交流や国際協力・多文化交流・貢献活動などの分野での相談・協力・共同研究に対応します。
- (4)学生・市民団体等(NGO/NPO)の地球規模の課題解決や国際協力・国際交流等の事業への参加を支援します。
- (5)国際協力・貢献、多文化交流に関する理論的実証的研究と教育による人材育成を行います。
- (6)ホームページや機関紙を通して大学・学生・自治体・国際交流団体・市民団体(NGO/NPO)とのネットワークを構築します。
具体的な活動は、ホームページの事業/Projectやイベント/Event、カレンダー等をご覧ください。
お問い合わせ先
名称 | 宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター |
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建物 | 国際学部5号館B棟3階 |
住所 | 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350 |
TEL | 028-649-5196・5228 |
FAX | 028-649-5228 |
tabunka-c@miya.jm.utsunomiya-u.ac.jp ※@は半角に変更してください。 | |
開室時間 | 平日(大学の休業日、祝祭日は除く)の9:00〜16:00まで |
国際学部5号館B棟の3階にセンターがあります。
ラーニングコモンズからB棟の階段を3階まで昇ってきたすぐ右手です。
センターの入口に置いてあるチラシやパンフレットは、ご自由にお持ち下さい。
入ってすぐの本棚にも、閲覧できる冊子や持ち出し可能な冊子があります。
お気軽にお入りください。
センターの隣にある会議室は、事前予約してご利用ください(利用可能時間は9時~16時)。予約はセンターに直接おいでになるか、電話やE-mailでも受け付けています。
また、奥の棚にはセンターが所蔵している本が並んでいます。
貸し出しをしていますので、持ち出す際はセンター職員にお声掛け下さい。
貸し出し記録シートの入力をお願いします。