CMPSとは

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センター長挨拶

国際学部長 写真

宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センターは、2008年4月に発足しました。当初より当センターでは、気候危機をはじめとする国境を越える課題や、世界各地からやってきた様々な文化や宗教、慣習をもつ外国人の方々との共生に対応することを目指してきました。問題への対応には、国家や自治体、企業などによる事業の推進もさることながら、多様な立場の当事者や支援者の方々の「横社会への連携」が大切だと、私たちは考えています。異なる出自、世代、ジェンダーを含め、多様な人々や文化の交流は、他者への尊厳と寛容性を育んでくれるものです。そこで、年齢やジェンダー、宗教や言語、職業、国籍などを問わず、多様な人々が、自由闊達に議論し合意形成を行うことができる場所、それを私たちは「多文化公共圏」と名付けました。それは世界中どこにでも存在する空間です。本センターは、「多文化公共圏」の創造を応援しています。

この14年の道のりにおいて、本センターは、いくつもの「多文化公共圏」の創造に関わってきました。その主柱は、田巻初代センター長(現名誉教授)が尽力されたHANDS事業です。グローカル化する地域で問われる外国人児童生徒教育に関して、宇都宮大学の教職員や学生をはじめ、県内の様々な立場の関係者と手と手を取り合いながら協力・連携して、多面的な観点から外国人児童生徒の学習や高校進学を応援してきました。この過程では2015年には他の国立大学に先駆けて外国人生徒特別入試制度が作られるなど、高い社会的意義をおさめています。

一方、2011年の東京電力福島第一原発事故の発生は、また新たな多文化公共圏の創造を要しました。放射線被ばくに比較的脆弱とされるが、意思決定にその声が届きにくい乳幼児・妊産婦を抱えるご家族について、国際学部の複数教員が、当事者や支援者の市民組織・行政の方々や、学生等とも繋がりながら、支援実践活動、調査活動、アドボカシー活動を行いました。現在も厳しい状況におられる被害者が多い中、不可視化は進んでおり、福島原発震災が社会にどのような影響を及ぼしたかを構造的な視座から捉え記録し、社会に広く公表・発信しています(=福島原発震災に関する研究フォーラム)。

このほかにも、重田初代副センター長(ご退官)をはじめ多くの教員の尽力で、途上国における貧困問題等の課題を自らに引きつけ、国際協力、異文化理解促進などをはかる観点から、アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、また欧米等の諸地域と繋がった国際連携事業も、センターでは担ってきました(=グローバル教育セミナー、国際連携事業など)。さらに、留学生と地域の異文化交流を通じて地域振興や課題解決をはかる日光プロジェクト、そして個々の教員によるUU-Teaプロジェクト、国際平和プロジェクト、UU3Sプロジェクト、そしてアフリカ展開力プロジェクトなど、様々な「多文化公共圏」の創造や発展を、当センターは応援しています。

2019年の新型コロナウイルスのパンデミックにより、私たちの生活は一変しました。経済は傷み、非正規雇用者、女性、学生などの困窮や困難はより一層深まっています。そして2022年に入り、ロシアのウクライナ軍事侵攻がはじまりました。誰しも、いつ何がきっかけで、平穏なくらしが奪われるかわからない世の中です。この不確かな時代においてであるからこそ、多様な学問分野の知見を結集させ、問題を可視化させ、苦境にいる方々へ共感共苦(コンパッション)をよせ、市民が連帯することが求められています。その足がかりとしての多文化公共圏は、ますます重要性が高まっています。当センターでは、地域のみなさまとともに活動し、対面とオンラインの双方を通じて多様な異文化交流を促進します。地球規模と地域の諸課題の解決を図り持続可能な平和な社会を希求するための場として、多文化公共圏を創造し、またその応援をしてまいります。今後とも、当センターの運営にみなさまのご支援・ご協力を賜りますよう、ご意見ご要望をお寄せくださいますようお願い申し上げます。

宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター長
  髙橋 若菜

センタースタッフ

  • 運営委員会メンバー
  • センター研究員
  • 運営委員会メンバー(2022年度)

    センター長 髙橋 若菜

    所属・職名国際学部 教授

    副センター長 米山 正文

    所属・職名国際学部 教授

    センター員 倪 永茂

    所属・職名国際学部 教授

    センター員 松井 貴子

    所属・職名国際学部 教授

    センター員 清水 奈名子

    所属・職名国際学部 教授

    センター員 出羽 尚(後期のみ)

    所属・職名国際学部 准教授

    センター員 栗原 俊輔(前期のみ)

    所属・職名国際学部 准教授

    センター員 スエヨシ・アナ

    所属・職名国際学部 准教授

    センター員 立花 有希(前期のみ)

    所属・職名国際学部 准教授

    センター員 申 惠媛

    所属・職名国際学部 助教

    センター員 スギット サンジャヤ アルジョン

    所属・職名国際学部 助教

    センター職員 田宮 純子

    所属・職名コーディネーター

    センター職員 小野寺 櫻子

    所属・職名事務補佐員

  • センター研究員(2022年度)

    ACQUAH Stanislaus

    所属・職名宇都宮大学国際学研究科博士後期課程修了

    専門分野アフリカ―アジア関係(ガーナ―日本)、政治経済、ODA

    Bernadett Kiss

    所属・職名国際学部外国人研究者(博士・JSPS研究員)、スウェーデン ルンド大学国際環境産業研究所研究員

    専門分野環境ガバナンス/SDGs

    Carl Salk

    所属・職名国際学部 外国人研究者(博士)、スウェーデン農業科学大学 南スウェーデン森林研究センター研究員

    専門分野熱帯雨林ガバナンス

    KHEMMARATH Parinya

    所属・職名株式会社林牧場生産管理者

    専門分野グローバル ・エリアスタディーズ

    大山 香

    所属・職名「栃木避難者母の会」代表、「とちぎ暮らし応援会」元訪問員

    専門分野原発震災と避難者支援研究

    北島 滋

    所属・職名宇都宮大学名誉教授

    専門分野地域福祉、地域計画、まちづくり

    小波津 ホセ

    所属・職名宇都宮大学国際学部他、非常勤講師

    専門分野移民第二世代研究

    阪本(津田)勝憲

    所属・職名鳥獣管理士・栃木県生物多様性アドバイザー

    専門分野地域コミュニティ研究

    匂坂 宏枝

    所属・職名国際学研究科博士課程後期(社会人学生:静岡芸術文化大学職員)

    専門分野環境ガバナンス

    佐藤 和之

    所属・職名真岡市立真岡小学校教諭

    専門分野外国人児童生徒教育、日本語教育

    佐藤 春菜

    所属・職名宇都宮大学国際学部卒業生/放送大学教養学部教養学科心理と教育コース3年(社会人学生)

    専門分野環境社会学

    重田 康博

    所属・職名宇都宮大学国際学部客員教授

    専門分野社会科学、政治学、国際関係論

    高際 澄雄

    所属・職名宇都宮大学名誉教授

    専門分野イギリス文学・文化論

    田巻 松雄

    所属・職名宇都宮大学名誉教授

    専門分野社会学

    鄭 安君

    所属・職名相模女子大学他、非常勤講師

    専門分野国際移動論、移民社会論

    原田 真理子

    所属・職名佐野市日本語指導員

    専門分野外国人児童生徒教育、日本語教育

    堀 強

    所属・職名社会福祉法人太陽会経営管理本部理事長補佐

    専門分野外国人介護人材の受入・育成・定着・還流

    武藤 杏子

    所属・職名昭和女子大学女性健康科学研究所特別研究員

    専門分野栄養学

    若林 秀樹

    所属・職名宇都宮大学国際学部客員准教授

    専門分野外国人児童生徒教育、日本語教育

センターについて

  • 多文化公共圏センターのミッション

    多文化公共圏センターは、よりよい世界を目指し、多様な主体間の議論を学際的につなげ、包摂的な視点から自由な意見が交わされる拠点となることで、宇都宮大学発の公共圏の創成に貢献し、その成果を広く社会に発信する場です。

    国際化が進んだ現在の世界で我々が直面している多様な課題に対処するためには、国家の枠をこえた市民一人ひとりのつながりが欠かせません。多文化公共圏センターは、大学と社会との連携を強め、人間に関わる内外両面における複数のシステムを様々な専門分野から多角的に分析し、学際知を基礎に、国際的な視野から取り組みを促進するプラットフォームの役割を担っています。

    多文化公共圏センターは、グローバル・グローカルな視点から、様々な課題とその背景に関わる学際知をつなぎ、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」世界を、大学と社会が一体となって創造することを目指しています。

  • 「多文化公共圏」とは

    ドイツ人社会学者ハーバマスの理論の一部を形成する「多様な意見を集約して合意を形成する場としての公共圏」という概念です。グローバルな課題の解決のために、国家の枠を越えて多様な活動と文化を持つ市民・市民組織を含めた市民社会が活動する公共圏を「多文化公共圏」といいます。「多文化公共圏」は議論・合意形成の場であり、それは世界中どこにでも存在する空間です。「センター」は「多文化公共圏」の創造を応援します。

  • 「多文化公共圏センター」で行う事業

    • (1)年間を通じ、「多文化公共圏フォーラム」を多様なテーマで開催し、自由な意見交換や議論の場(=多文化公共圏)を創造します。
    • (2)地球規模/地域における課題発見や、異文化理解等に関わる事業(Project)を運営していきます。
    • (3)自治体・国際交流団体・市民団体(NGO/NPO)と外国人コミュニティとの交流や国際協力・多文化交流・貢献活動などの分野での相談・協力・共同研究に対応します。
    • (4)学生・市民団体等(NGO/NPO)の地球規模の課題解決や国際協力・国際交流等の事業への参加を支援します。
    • (5)国際協力・貢献、多文化交流に関する理論的実証的研究と教育による人材育成を行います。
    • (6)ホームページや機関紙を通して大学・学生・自治体・国際交流団体・市民団体(NGO/NPO)とのネットワークを構築します。

    具体的な活動は、ホームページの事業/Projectやイベント/Event、カレンダー等をご覧ください。

お問い合わせ先

名称 宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター
建物 国際学部5号館B棟3階
住所 〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350
TEL 028-649-5196・5228
FAX 028-649-5228
E-Mail tabunka-c@miya.jm.utsunomiya-u.ac.jp ※@は半角に変更してください。
開室時間 平日(大学の休業日、祝祭日は除く)の9:30〜16:30まで

国際学部5号館B棟の3階にセンターがあります。
ラーニングコモンズからB棟の階段を3階まで昇ってきたすぐ右手です。

センターの看板の画像

センターの入口に置いてあるチラシやパンフレットは、ご自由にお持ち下さい。
入ってすぐの本棚にも、閲覧できる冊子や持ち出し可能な冊子があります。

お気軽にお入りください。

センターの入り口の画像

センターの隣にある会議室は、HANDSやFSPの打ち合わせにも使われています。
予約の方優先なので、確実に利用したい場合は予約をお願いします。

また、奥の棚にはセンターが所蔵している本が並んでいます。
貸出をしていますので、持ち出す際は貸出記録シートに記入をお願いします。

センターの会議室の画像