事業:グローバル・サウスとの共創

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グローバル・サウスとの共創について

アフリカ、とくにタンザニアやガーナにおけるSDGsや国際協力に関する活動成果を発信し、文化理解・交流・国際協力に関する活動の場を提供する。2022年度以降、以下の3つの分野における活動を予定する。
「在来知・食・健康」
「日本の国際協力」
「タンザニア絵本プロジェクト」

プロジェクト:
「在来知・食・健康」

「在来知・食・健康」の概要

多様な在来知(野生食物、薬草、伝統食)や価値観が、健康にどのような寄与しうるか、主にSDG2「飢餓をゼロに」、SDG3「すべての人に健康と福祉を」を意識しながら、地域研究・栄養学・母子保健・芸術・心理学・思想史・植物学・土壌学等分野融合的に探求する。研究はタンザニアに焦点を当てるが、他のアフリカ、アジアの経験などとも手本交換する。

メンバー

  • 代表

    阪本 公美子

    宇都宮大学国際学部 教授

  • メンバー

    加藤(山内)
    珠比

    京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員

  • メンバー

    武藤 杏子

    CMPS研究員

  • メンバー

    株田 昌彦

    宇都宮大学共同教育学部 准教授

  • メンバー

    出羽 尚

    宇都宮大学国際学部 准教授

  • メンバー

    槙野 佳奈子

    宇都宮大学国際学部 助教

  • メンバー

    大森 玲子

    宇都宮大学地域デザイン科学部 教授

  • メンバー

    中村 真

    宇都宮大学国際学部 教授

  • 研究協力者

    津田 勝憲

    CMPS研究員

  • 研究協力者

    林 将之

    植物図鑑作家 このきなんのき研究所所長

  • 研究協力者

    奥井 鮎沙

  • 研究協力者

    平井 英明

    宇都宮大学農学部 教授

  • 研究協力者

    北村 里香

    宇都宮大学研究支援員 博士(農学)

  • 研究協力者

    村井 みどり

    神奈川歯科大学短期大学准教授 宇都宮大学地域創生科学研究科博士後期課程

  • 研究協力者

    Frank Mbago

    タンザニア ダルエスサラーム大学ハーバリウム

  • 研究協力者

    Dr. Lilian Kaale

    タンザニア ダルエスサラーム大学(栄養学)

  • 研究協力者

    Anna C. Maro

    タンザニア リンディ州

  • 研究協力者

    人見 俊輝

    宇都宮大学国際学部 学生

  • 研究支援者

    菊地 由起子

    宇都宮大学

主な活動内容

「在来知・食・健康」の年度別テーマ

2021年度
  • 2022年1月21日(木)
    第4回アフリカ展開力(UU-A)連続シンポジウム「アフリカの野生食物と伝統食の可能性:タンザニアからの研究成果」(UU-A主催、CMPS共催)
    詳細:UU-A https://uu-a.utsunomiya-u.ac.jp/20220121-2/
2022年度
  • タンザニア調査
    2022年8月6日 ~ 9月16日にタンザニア国ダルエスサラーム市、ザンジバル島、ドドマ州、イリンガ州、リンディ州の各地域において市場・調理方法・野生食用植物に関する調査、小学校におけるアンケート調査、子どもの絵を通しての食物の調査を行った。
  • 「在来知・食・健康」研究会
    オンラインで開催し、年間の活動方針、タンザニア出張計画と報告、分析手法等について議論を行った。
    第 1 回:2022年 5月 8日10:00-12:00
    第 2 回:2022年11月20日10:30-13:00
2023年度
  • タンザニア調査
    2023年8月16日~9月14日にタンザニア国ダルエスサラーム市、リンディ州、ドドマ州、イリンガ州、モロゴロ州の各地域において市場・調理方法・野生食用植物に関する調査を行った。また、2022年に行った野生食物と食事に関するアンケート調査結果のフィードバックとしてポスター作成し、日本アフリカ学会、国際開発学会で発表するとともに、スワヒリ語でのポスターも作成して配布し、研究の現地還元とした。追加アンケートも実施し、食物図鑑原案を共有・確認するとともに、周辺の野生食用食物の採取・同定し、子どもたち対象の参加型調査も実施した。
  • 「在来知・食・健康」研究会
    オンラインで開催し、タンザニア出張報告について各人が発表を行い、分析手法等についても議論を行った。
    2024年1月19日10:00-12:00

研究成果・刊行物等

研究・活動助成

  • 科学研究費補助金 基盤B「東アフリカの野生食用植物・在来食の可能性―タンザニアにおける栄養分析を通して」Possibilities of wild edible plants and traditional meals in East Africa: Through nutrition analysis in Tanzania
    (2018-2023年度 研究代表者:阪本公美子)
  • 科学研究費補助金 基盤A「SDGs時代、将来世代のアフリカ在来知―タンザニア野生植物の食・健康への寄与」African Indigenous Knowledge for SDGs and Future Generations: Contribution of Wild Food on Nutrition and Health
    (2022-2026年度 研究代表者:阪本公美子)

学会発表

2023年
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Sakamoto Kumiko, Hitomi Toshiki, Kikuchi Yukiko, Kabuta Masahiko, Ohomori Reiko, Anna C. Maro, Tsuda Katsunori, & Frank Mbago (2023年5月13-14日) “Wild Food Intake and Recognition of Children in Tanzania: From Analysis of Questionnaires Comparison with Adults and Pictures of Inland and Coastal Southeast,” 第60回日本アフリカ学会学術大会(千葉)ポスター発表, p.144

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Sakamoto Kumiko, Hitomi Toshiki, Kikuchi Yukiko, Ohmori Reiko, Anna C. Maro, Michael Chimosa (2023年6月10日) “Wild Food and Food Group Intake and Health among Children in Tanzania: From the Cases of 3 Villages in Central and Southeast Inland/Coast,” 第24回春季国際開発学会(秋田)ポスター発表

メディア報道

刊行物

2023年
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Kumiko Sakamoto, Lilina Danile Kaale, Reiko Ohmori, and Tamahi Kato (Yamauchi) (2023) Changing Dietary Patterns, Indigenous Foods, and Wild Foods: In Relation to Wealth, Mutual Relations, and Health in Tanzania,Springer.

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武藤杏子、津田勝憲、加藤珠比、林将之、奥井鮎紗、大森玲子、阪本公美子(2024) 「タンザニア7地域の市場調査―取り扱い食品から見る地域食性―」『多文化公共圏センター年報』第16号, pp.106-113.

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Sakamoto Kumiko, Frank M. Mbago, & Hayashi Masayuki (2023) Field Guide to Edible Plants and its Nutrition in Tanzania: Focusing on Dodoma and Lindi, Center for the Multicultural Public Sphere (CMPS).

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Sakamoto Kumiko, Hitomi Toshiki, Kikuchi Yukiko, Ohmori Reiko, Anna C. Maro, &Michael Chimosa (2023) “Preliminary Analysis of Wild Food Intake and Health Among Children in Central and Southeast Inland/Coast Tanzania: The Cases of Chinangali, Malolo, and Kijiweni Villages,” Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.56, pp.1-14.

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Sakamoto Kumiko, Kikuchi Yukiko, Michael Chimosa, Frank Mbago, Sato Yuki, & Ohmori Reiko (2024) “Children’s Food, Wild Food, and Health in Semiarid Tanzania: Differences Within Neighboring Schools in Chamwino, Dodoma,” Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.57.

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Sakamoto Kumiko, Michael Chimosa, Hitomi Toshiki, Kikuchi Yukiko, Frank Mbago, & Ohmori Reiko (2024) “Children’s Wild Edible Food Preferences and Health Influences in Semiarid Tanzania: Preliminary Analysis with a Focus on Diarrhea and Constipation” 『多文化公共圏センター年報』第16号, pp.59-67.

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阪本公美子、内田啓子、菊地由起子 グローバル・サウスとの共創「日本の国際協力」「タンザニア絵本プロジェクト」「在来知・食・健康」『多文化公共圏センター年報』第16号, pp.135-139.

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加藤珠比(2024) 「加工業者・グループの発展とローカル経済の関わり―タンザニア・モロゴロ州における『混合粥の素』の生産」『ポスト資本主義時代の地域主義―草の根の価値創造の実践』明石書店

2022年
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Sakamoto, K., Kaale, L., Ohmori, R. (2022) "Nutrient content of seven African wild leafy vegetables in semi-arid Tanzania." Journal of International Development Studies, Utsunomiya University, no.54, pp.17-28.

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Sakamoto Kumiko, Eugenia Kafanabo, Eliud Kabelege, Ohmori Reiko, Kikuchi Yukiko, and Tsuda Katsunori (2022) "Is Wild Food Utilized by Primary School Children in Urban and Semi-urban Areas of Tanzania? : In Relation to Their Diet and Health from a Survey in Dar es Salaam and Pwani Regions." Journal of International Development Studies, Utsunomiya University, no.55, pp.1-14.

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武藤杏子・奥井鮎沙・津田勝憲・阪本公美子・大森玲子 (2023) 「タンザニア 5 地域の市場調査―取り扱い食品からみる地域食性―」『宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター年報』 第15号、pp. 143-148.

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国際学部 阪本公美子・内田啓子・菊地由起子・Stanislaus Acquah・P.D.P.Sanjeewa (2023) 「グローバル・サウスとの共創―2022 年度活動報告:研究・教育・地域活動をつなぐ―」『宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター年報』 第15号、pp.68-79.

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武藤杏子・阪本公美子・津田勝憲・大森玲子 (2022) 「タンザニア4地域における食品摂取頻度の地域比較および季節比較」
『多文化公共圏センター年報』第14号, pp.166-176.

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SAKAMOTO Kumiko, Lilian KAALE, Linus MUNISHI, MUTO Momoko, OHMORI Reiko (2022) “Potentials of Wild Edible Plants and Traditional Foods in Africa: Findings from Tanzania”
『多文化公共圏センター年報』第14号, pp.244-249.

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阪本公美子・大森玲子・津田勝憲 (2022) 「食事日誌からみるタンザニア3地域における食品摂取-食品群別摂取頻度・入手元・世帯内差に関する分析の試み-」
『宇都宮大学国際学部研究論集』53号, pp.15-30.

2021年
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SAKAMOTO Kumiko, Parinya KHEMMARATH, OHMORI Reiko, and Anna C. MARO (2021) "Food Intake and Health of School Children in Southeast Tanzania: Preliminary Questionnaire in Raha Leo Elementary School, Lindi Municipal", Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.52, pp.27-38.

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阪本公美子・大森玲子・津田勝憲 (2021) 「タンザニア3地域における野生食物摂取と成人の主観的健康の関係―中部半乾燥地、南東部内陸・海岸沿いの事例に基づく考察」『国際開発研究』第30巻, 第2号, pp.93-112. (査読あり)

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SAKAMOTO Kumiko, Parinya KHEMMARATH, OHMORI Reiko, and Anna C. MARO (2021) "Health, Livelihoods, and Food Intake in Inland Southeast Tanzania: From questionnaire interviews in Malolo Village, Lindi Region", Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.51, pp.15-34.

2020年
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Kumiko SAKAMOTO and Frank Mgalla MBAGO(2020) 109 Useful Plants in the Coastal Bushland of the Lindi Region, Southeast Tanzania, Yama-Kei Publishers.

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Sakamoto Kumiko and Frank Mgalla MBAGO(2020) 91 Useful Plants in the Deciduous Bushland and Thickets of the Dodoma Region, Central Tanzania, Impress R&D (阪本公美子&フランク・ムガラ・ムバゴ『タンザニア中部・ドドマ州半乾燥地における91の有用植物』インプレスR&D).

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SAKAMOTO Kumiko (2020) Factors Influencing Child Survival in Tanzania: Comparative Analysis of Diverse Deprived Rural Villages, Springer.

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阪本公美子 (2020) 『開発と文化における民衆参加―タンザニアの内発的発展の条件』春風社

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SAKAMOTO Kumiko, OHMORI Reiko, and OKUI Ayusa (2020) "Situation of Women and Children in Southern Tanzania: From Questionnaires in Ifunda, Iringa with Focus on Food-intake and Health", Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.49,pp.61-78.

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大森玲子・阪本公美子・津田勝憲 (2020) 「東アフリカにおける食物摂取状況と健康関連QOLとの関連―タンザニアの2地域における予備的研究から―」
『地域デザイン科学』第7号、pp.35-42.

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SAKAMOTO Kumiko, Parinya KHEMMARATH, OHMORI Reiko, and Anna C. MARO (2020) "Health, Livelihoods, and Food Intake in Coastal Southeast Tanzania: From Questionnaire Interviews in Kijiweni Village, Lindi Region", Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.50,pp.11-29.

2019年
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SAKAMOTO Kumiko, Mmadi H. SHAMATA, Frank M. MBAGO (2019) 104 Plants for Spices, Fruits and Traditional Medicine, Dar es Salaam University Press.

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阪本公美子・八塚春名・須田征志・津田勝憲 (2021) 「タンザニアにおける薬用植物知識の地域性と多層性―秘密・情報共有を選ぶ住民と伝統的医療従事者―」
『宇都宮大学国際学部研究論集』47号, pp.41-62.

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SAKAMOTO Kumiko (2019) "Herbal Medicine Use and Diversity/Sharing of the Knowledge: The Case of Rutamba Villages in Lindi Region, Southeast Tanzania", Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.48,pp.15-30.

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SAKAMOTO Kumiko, OHMORI Reiko, and TSUDA Katsunori (2020) "Health, Livelihoods, and Food Intake of Children and Adults in Central Tanzania: From Questionnaire Interviews in Chinangali I Village, Chamwino District, Dodoma Region",『地域デザイン科学』第7号, pp.43-63.

2018年
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阪本公美子 (2018) 「相互扶助は子どもの生存に寄与するか―タンザニア3地域乳幼児死亡要因の比較分析」
『アフリカ研究』92号, pp.1-17.(査読あり)

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SAKAMOTO Kumiko (2018) "Local Traditional Knowledge and Ethics in Southeast Tanzania: Mzee Rashid Litunungu’s Contribution on History, Livelihood, and Plant Use Research", Journal of the School of International Studies, Utsunomiya University, no.45, pp.37-46.

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阪本公美子 (2018) 「タンザニア農村で薬用植物を活用する女性たち −ドドマ州、リンディ州、ザンジバルの比較研究−」
『宇都宮大学国際学部研究論集』46号、pp.9-25.

プロジェクト:
「日本の国際協力」

「日本の国際協力」の概要

アジア、中東・アフリカ、中南米における日本の国際協力について、国際学部教員・関係者が中心となりながら、アジア・アフリカ研究所と協働し、学外の地域研究者、専門家とともに、各国の日本の国際協力の歴史・政治経済状況を踏まえた上で、日本の国際協力の実態や事例を監修したシリーズ『日本の国際協力』アジア編、中東・アフリカ編、中南米編三巻を出版した。今後、ガーナにおける国際協力の現場からの報告を計画する。

メンバー

  • 代表

    重田 康博

    宇都宮大学国際学部客員教授 CMPS研究員

  • メンバー

    阪本 公美子

    宇都宮大学国際学部 教授

  • メンバー

    藤井 広重

    宇都宮大学国際学部 准教授

  • メンバー

    栗原 俊輔

    宇都宮大学国際学部 准教授

  • メンバー

    松尾 昌樹

    宇都宮大学国際学部 准教授

  • メンバー

    スエヨシ・アナ

    宇都宮大学国際学部 准教授

  • メンバー

    田巻 松雄

    宇都宮大学国際学部 名誉教授

  • メンバー

    藤田 和子

    宇都宮大学名誉教授 アジア・アフリカ研究所監事

  • メンバー

    Acquah Stanislaus

    宇都宮大学大学院国際学研究科博士後期課程修了、CMPS研究員

  • メンバー

    増山 貴子

    宇都宮大学大学院国際学研究科博士後期課程修了

  • メンバー

    佐々木 哲夫

    栃木県立足利高等学校教諭、宇都宮大学国際学部・大学院国際学研究科修士課程修了

  • メンバー

    小波津 ホセ

    早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員、宇都宮大学国際学部・大学院国際学研究科博士後期課程修了

  • 協力機関

    NPO法人アジア・アフリカ研究所

主な活動内容

「日本の国際協力」の年度別テーマ

2021年度 2021年12月23日(日)
『日本の国際協力』アジア編、中東・アフリカ編、中南米編出版記念シンポジウム(CMPS主催、アジア・アフリカ研究所共催)
2022年度 国際協力に関する教育・社会貢献事業である公開授業を多文化公共圏フォーラムとして2回開催。
  • 2022年6月30日(木)
    多文化公共圏フォーラム第2回として「アフリカ論」オンライン公開授業を開催した(アフリカ展開力共催)。国際学研究科博士後期課程修了・多文化公共圏研究員のStanislaus Acquahをゲストスピーカーとして招聘し、TICADと対ガーナ日本の援助・貿易・投資について講義して頂いた。オンラインでは22名(登録者は65名)、教室参加者32名の計54名が参加し、参加者からは積極的な質疑応答やディスカッションが行われた。教室で受講していた学生アンケートでは、「大変有意義だった」「有意義だった」が回答の9割以上を占めた。
  • 2023年1月12日(木)
    多文化公共圏フォーラム第23回としてP.D.P.サンジーワ氏による途上国経済発展論「スリランカにおけるサルボダヤ運動~コミュニティがいかに力をつけていくか~」を公開授業(ハイブリット方式)で行った。教室での対面により26名、オンラインでは学内外を含む9名の参加があり、合計35名が参加した。受講後のアンケートではこちらも満足度が高く、理由として「尽力してきた人から直接聞けて勉強になった」「スリランカの農村の助け合いによる発展を学ぶことができた」などを挙げており、参加者の国際協力に関する理解が深まったといえる。
2023年度 国際協力に関する教育・社会貢献事業である公開授業を多文化公共圏フォーラムとして2回開催した。開催内容は以下の通りである。
  • 2023年6月29日(木)
    多文化公共圏フォーラム第6回として「アフリカ論」公開授業を開催した(アフリカ展開力共催)。JICA資金協力業務部次長の荒木康充氏(2023年3月までJICAガーナ事務所所長)をゲストスピーカーとして招聘し、「ガーナにおける国際協力の現場」について講義して頂いた。34名が参加し、参加者からは積極的な質疑応答やディスカッションが行われた。学生アンケートでは、「大変有意義だった」「有意義だった」が回答の8割以上を占めた。
  • 2024年1月11日(木)
    多文化公共圏フォーラム第25回として、途上国経済発展論についての公開授業を行った。講師には横浜市立大学で教鞭をとられている上村雄彦先生をお迎えし、「持続可能な地球社会に向けた革新的政策と制度の考察―グローバル・タックス、GBI、世界政府を中心に―」についてご講義いただいた。参加者27名の内、9割が「大変有意義だった」とし、10%が「有意義だった」と評価した。

研究成果・刊行物等

刊行物

2023年
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荒木康充、阪本公美子 「アフリカ論公開授業『ガーナにおける国際協力の現場』」『多文化公共圏センター年報』第16号, pp.32-37.

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阪本公美子、内田啓子、菊地由起子 グローバル・サウスとの共創「日本の国際協力」「タンザニア絵本プロジェクト」「在来知・食・健康」『多文化公共圏センター年報』第16号, pp.135-139.

2022年
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国際学部 阪本公美子・内田啓子・菊地由起子・Stanislaus Acquah・P.D.P.Sanjeewa (2023) 「グローバル・サウスとの共創―2022 年度活動報告:研究・教育・地域活動をつなぐ―」『宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター年報』 第15号、pp.68-79

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阪本公美子・藤井広重編(2022) 「『日本の国際協力』アジア編、中東・アフリカ編、中南米編出版記念シンポジウム」CMPS

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阪本公美子・重田康博・田巻松雄・栗原俊輔・藤井広重・スエヨシアナ・藤田和子・佐々木哲夫・鄭安君・増山貴子・Stanislaus Acquah・小波津ホセ(2020) 「『日本の国際協力―出版記念シンポジウム―』『多文化公共圏センター年報』第14号, pp.231-237.

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重田康博・太田和宏・福島浩治・藤田和子編著, 栗原俊輔・鄭安君・増山貴子他著(2021年6月) 『日本の国際協力 アジア編―経済成長から「持続可能な社会」の実現へ』ミネルヴァ書房

日本は、アジアの発展にいかに取り組んできたか。21世紀の日本の国際協力の課題を考えるための基礎的判断材料と論点を提供する。

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阪本公美子・岡野内正・山中達也編著、藤井広重・松尾昌樹他著(2021年8月) 『日本の国際協力 中東・アフリカ編―貧困と紛争とどう向き合うか』ミネルヴァ書房

中東・アフリカ諸国へのODAの全貌を、その形成と展開、現状と事例、課題と展望から解明する。

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松下冽・田巻松雄・所康弘・松本八重子編著、田巻松雄・スエヨシ アナ・小波津ホセ他著(2021年12月) 『日本の国際協力 中南米編―環境保全と貧困克服を目指して』ミネルヴァ

国際協調主義を掲げた戦後日本は、政府開発援助(ODA)を通して世界の発展途上国とどのように関わってきたのか

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重田康博・真崎克彦・阪本公美子編(2019, 2021) 『SDGs時代のグローバル開発協力論―開発援助・パートナーシップの再考』明石書店, pp.177-196.

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藤田和子・文京洙編著(2016年10月) 『新自由主義下のアジア』ミネルヴァ書房

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大林稔・西川潤・阪本公美子編(2014) 『新生アフリカの内発的発展―住民自立と支援』昭和堂

報道

《新聞》
  • 下野新聞 2021年12月22日「日本の国際協力」出版記念しシンポ あす宇大、オンライン」p.3
  • 下野新聞 2022年3月30日「日本の国際協力地域ごとに解説 執筆陣に宇都宮大学関係13人 あり方考える3巻刊行」p.17.

プロジェクト:
「タンザニア絵本プロジェクト」

「タンザニア絵本プロジェクト」の概要

タンザニアにおける国際協力の経験を土台にした物語を絵本にし、タンザニアの子どもたちに100冊贈ることを目的にしたクラウドファンディングを学生とともに2021年4月にクラウドファンディングを立ち上げ、Ready forにて137人の共感とサポートを得て2021年5月31日に成立し、217冊の絵本をタンザニアに贈る準備ができるようになりました。その後、Next PublishingのAmazon.co.jpでも引き続きBook for Two として販売し、5人の方の共感とサポートに支えられて、さらに5冊タンザニアに贈ることができます。その後2021年12月には、絵本の出版社からの出版が実現し、タンザニアの小学校やイマンジャマさんを通して、絵本を27冊、タンザニアに贈りました。

今後、残り195冊の絵本をタンザニアの小学校や子どもたちへの丁寧に贈呈していくことを計画しています。このほか、子どもへの読み聞かせの会(タンザニア、ガーナ、栃木、群馬)も企画し、進捗状況活動報告会を実施します。

メンバー

  • 代表・著者

    阪本 公美子

    宇都宮大学国際学部 教授

  • メンバー・著者

    杉山 祐子

    弘前大学 教授

  • メンバー・著者

    坂井 真紀子

    東京外国語大学 教授

  • 絵かきさん

    フランシス・パトリック・イマンジャマ(ルーバス)

  • スワヒリ語訳

    竹村 景子

    大阪大学外国語学部 教授

  • スワヒリ語
    読み聞かせ

    Zainabu Kassu Isack先生

    大阪大学外国語学部

  • 地域での読み聞かせコーディネート

    内田 啓子

    宇都宮大学国際学部 阪本研究室研究支援者

  • アドバイザー

    金山 麻美

    シェタニアート代表

  • アドバイザー

    木全(佐藤)
    由規

    ボランティア・サポーター

  • アドバイザー

    丸山 剛史

    宇都宮大学共同教育学部 教授

  • 学生サポーター

    宇都宮大学

    森裕翔 Linda Kaneshiro Teixeira 田村望 三浦優希 中居文香 白崎真帆 二又未羽 佐藤あい 伊藤 綾音(国際学部)、大川笙(地域デザイン科学部)、平尾 結(国際学部)

  • 学生サポーター

    東京外国語大学

    14名

  • クラウドファンディングサポーター

    Ready for 137名、Next Publishing のAmazon購入にて5名

主な活動内容

活動内容については、ReadyForHP、Face book、Instagramにてアップデートしていますので、ご確認ください。

ReadyFor:「アフリカの魅力伝える絵本をタンザニアの子どもたちに100冊贈りたい
Facebook:「ニョタのふしぎな音楽
Instagram:@ehon_project
Twitter:@tanzania_ehon

「タンザニア絵本プロジェクト」の年度別テーマ

2021年度 2021年12月17日(金)
『ニョタのふしぎな音楽~タンザニアの星空のもとで~』出版記念シンポジウム(CMPS主催)
2022年度 グローバル・サウスとの共創の一環として、多文化理解促進を図ることを目的とし、絵本『ニョタのふしぎな音楽~タンザニアの星空のもとで~』を学校・学童保育館で読み聞かせするプロジェクトを2022年10月から開始した。
 具体的には、プロジェクト担当(研究支援者)の内田が、各地域の小学校の読み聞かせボランティアに相談し、助言をいただきながら計画を作成、依頼を開始。11月の逆川小学校(茂木町)での読み聞かせを皮切りに、12月には真岡市、矢板市の小学校・学童保育で読み聞かせを実施した。絵本の読み聞かせの際、PPT資料(地図・写真)を用いたアフリカ地理・文化などの紹介を、担当の内田・学生ボランティア:国際学部1年の伊藤綾音が行った。実施地域の矢板市では、読み聞かせボランティア団体“おはなしポットの会”代表の井田氏の紹介から、矢板市教育委員会事務局教育部生涯学習課と連携し、矢板市内の小学校、児童館で開催することができた。読み聞かせに参加した児童たちから、また見学された教職員からも好評をいただいた。
 また、これらと同時進行で、他地域にも協力者を募り、北海道の中標津町、県内では壬生町・野木町・市貝町の小学校でも読み聞かせが行われた。2023年3月13日現在で、小学校9校・児童館2館のべ280名の児童・生徒に読み聞かせが実施できた。読み聞かせ協力者や小学校の図書室、宇都宮市立図書館などに絵本を24冊寄贈し、多文化理解促進の一助となっている
2023年度 プロジェクト2年目は、引き続き実際に各校のボランティア活動されている協力者にご紹介・ご協力を頂きながら、読み聞かせ活動を展開した。2023年12月4日の宇都宮市立陽南小学校放課後子ども教室キッズベース、2024年1月12日には矢板市立泉小学校で読み聞かせを行った。上記以外に、昨年度から引き続きご協力を頂いている市貝町立小貝小学校ボランティアの小野寺氏も2023年5月17日に新1年生クラス、9月6日4年生クラス、10月18日3年生クラスで読み聞かせ頂いた。
本年度は上記協力者や教育施設、宇都宮市国際交流協会に計10冊の絵本を寄贈した。協力者のご協力の下、多文化理解促進につなげる活動を続けている。

研究成果・刊行物等

刊行物

2023年
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阪本公美子、内田啓子、菊地由起子 グローバル・サウスとの共創「日本の国際協力」「タンザニア絵本プロジェクト」「在来知・食・健康」『多文化公共圏センター年報』第16号, pp.135-139.

2022年
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国際学部 阪本公美子・内田啓子・菊地由起子・Stanislaus Acquah・P.D.P.Sanjeewa (2023) 「グローバル・サウスとの共創―2022 年度活動報告:研究・教育・地域活動をつなぐ―」『宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター年報』 第15号、pp.68-79

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阪本公美子・杉山祐子・坂井真紀子・森裕翔(2020) 「『ニョタのふしぎな音楽』出版記念シンポジウム―』『多文化公共圏センター年報』第14号, pp.238-243.

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阪本公美子・杉山祐子・坂井真紀子作(2021)
竹村景子スワヒリ語訳 フランシス・パトリック・イマンジャマ(ルーバス)
『ニョタのふしぎな音楽~タンザニアの星空のもとで~』三恵社

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