事業:宇都宮おもてなし隊

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宇都宮おもてなし隊について

宇都宮おもてなし隊の概要

世界遺産日光を中心に、栃木県を訪れる外国人観光客、いわゆるインバウンドの多くは東北新幹線を利用しています。宇都宮駅は新幹線からJR日光線へと乗り換えるさまざまな国からのインバウンドでにぎわっており、乗り換え待ち時間を有効に使ってもらうために、国際学部生を中心にJR宇都宮駅の乗り換えコンコースにて、インバウンドをおもてなすイベントを毎月開催しています。日本全国のJR線が乗り放題であるジャパン・レールパスを利用するインバウンドが圧倒的に多く、JRで移動するインバウンドが多くあります。また鉄道利用のインバウンドは個人旅行客が多いです。そして、彼らの中には現地との交流やふれあいを楽しむ人が多くいます。そのため、折り紙に代表される日本の伝統的な遊びを通じた、地元の大学生との交流重視のおもてなしイベントは好評を博しています。また、インバウンドのさらなる訪問を見据えて、宇都宮市や益子町等との連携も続けています。

JR宇都宮駅におけるおもてなし活動の様子
JR日光駅でのおもてなし活動の様子
外国人観光客向けセーフティビデオ作成の様子

メンバー

  • メンバー

    栗原 俊輔

    宇都宮大学国際学部 准教授

  • メンバー

    木村 崇是

    宇都宮大学国際学部 助教授

  • メンバー

    甘利 友希

    国際学部4年

  • メンバー

    中村 晴季

    国際学部4年

  • メンバー

    浅利 かなた

    工学部4年

  • メンバー

    春日 明大

    国際学部3年

  • メンバー

    原 美月

    国際学部3年

  • メンバー

    益子 佳大

    国際学部2年

  • メンバー

    山本 幸樹

    国際学部2年

  • メンバー

    伊藤 大翔

    国際学部2年

  • メンバー

    古谷 鋼己

    国際学部2年

  • メンバー

    脇島 栄斗

    国際学部2年

主な活動内容

宇都宮おもてなし隊の年度別テーマ

2023年度 新型コロナウイルスの影響で滞っていた駅でのおもてなしイベントを本格的に再開した。当年度の活動は範囲を日光駅にまで広げて、より多くのインバウンドと交流することに成功した。また、単なるイベントの実施に留まらず、インバウンドの国籍や特徴的な観光行動パターンの調査など、社会学的な視点からのアプローチも併せて行った。これらの活動を支える背骨として、JRはもちろん、宇都宮観光コンベンション協会などの多様なアクターとの対話を大切にし、随時活動内容やミーティングの質を改善した。SNSでの情報発信も継続して行った。
2022年度 コロナ禍で崩れていた活動体制を再建するための施策の一つとして、益子町における観光開発に着目した。実際にメンバーが益子町に赴き、その経路や町内外でインバウンドが不便に感じる可能性のある箇所を調査したり、本学の留学生数名とともに益子町へ向かうバスツアーを実施し、観光中における感想をアンケートで収集したりした。それに付随して、益子町長や益子町観光協会の方と対談し、益子町におけるインバウンドの実態調査や問題の解決のために必要な施策についても考案した。SNSでは、それらに基づく情報発信や活動内容の報告を行った。
2021年度

JR宇都宮運輸区と共同で、外国人観光客を対象にしたセーフティビデオを作成し、期間限定で宇都宮駅日光線ホームの待合室で放映した。言語よりもジェスチャーで伝えることを重要視し、「誰にでも伝わるご案内」を意識した。

現在も定期的にJR宇都宮運輸区と会議を行い、「インバウンドの駅ソト促進」という共通の目的を持ちながら、活動状況の共有や新規企画の提案など、宇都宮おもてなし隊とJRが一体となってプロジェクトを進めている。

研究成果・刊行物等

2023年度

表紙画像

栗原俊輔・木村崇是・甘利友希・春日明大. 「宇都宮おもてなし隊の活動再開-アフター・コロナのインバウンド対応-」『多文化公共圏センター年報 第16号』pp. 156–157.