事業:
多様な学び研究会

多様な学び研究会について

多様な学び研究会の概要

今日の日本には義務教育未修了者(約90万人)、形式卒業生(約100万人)、学齢超過の外国人、不登校児童生徒等、多様な学びの場を求めている人がいます。2022年に設立された「多様な学び研究会」は、多様な学びの場について研究を行い、その普及に資する活動を目的としています。

本研究会は、とちぎに夜間中学をつくり育てる会と協力して、夜間中学関係者による実践報告と情報・意見交換を軸に夜間中学の意義と課題を学び合うことを目的とする研修会を定期的に開催するほか、「誰でも、いつからでも、いつまでも」学べる開かれた場として「多様な学び教室」を開講し、年齢も国籍も多様な学習者の応援をしています。

「多様な学び教室」や研修会に関する問い合わせは、事務局の田巻までご連絡ください。
(tamakimmm*yahoo.co.jp(*を@にしてください)、090-7731-9345)

チラシ画像
多様な学び教室
集合写真
輝く“とちぎ”づくり表彰式(2025年11月6日)
チラシ画像
表彰取り組みの紹介

メンバー

  • メンバー

    スエヨシ・アナ

    宇都宮大学国際学部准教授 研究会代表

  • メンバー

    佐々木 一隆

    宇都宮大学名誉教授 研究会副代表

  • メンバー

    田巻 松雄

    宇都宮大学名誉教授 研究会事務局

  • メンバー

    北島 滋

    宇都宮大学名誉教授

  • メンバー

    カバリェロ優子

    宇都宮大学共同教育学部 准教授

  • メンバー

    キム イルジュ

    上智大学国際教養学部国際教養学科 助教

  • メンバー

    鄭 安君

    相模女子大学他、非常勤講師

  • メンバー

    小波津 ホセ

    獨協大学非常勤講師

  • メンバー

    堀 強

    社会福祉法人太陽会経営管理本部理事長補佐

  • メンバー

    鈴木 アリサ

    宇都宮大学大学院博士後期課程地域創生科学研究科

  • メンバー

    張凤翼

    宇都宮大学大学院博士後期課程地域創生科学研究科

  • メンバー

    李文畅

    宇都宮大学大学院博士後期課程地域創生科学研究科

  • 協力団体

    とちぎに夜間中学をつくり育てる会

主な活動内容

多様な学び研究会の年度別テーマ

22年度
  • 5月の多文化公共圏センター運営委員会で設立が承認
    「自主夜間中学について考える連続研修会」
    (とちぎに夜間中学をつくり育てる会と田巻松雄科研研究グループ)
    第1回(2022年12月3日)
    第2回(2023年3月11日)
23年度
  • (1)「自主夜間中学について考える研修会」を8回開催した。
    2022年度中に開催した研修会の記録と合わせ、札幌、千葉、奈良、函館、名古屋、川口、釧路の自主夜間中学関係者による報告記録をPDFファイルとして作成した。2024年度は「夜間中学新設の中で公立・自主夜間中学のあり方を考える」をテーマに研修会を継続していく。
  • (2)「多様な学び教室」開講
    2023年4月から毎週水曜日14時20分から19時10分まで、「誰でも、いつからでも、いつまでも学べる」教室を開講した。主に、ペルー、中国、ネパール、ベトナム、パラグアイルーツの小中高生が参加し、日本語学習や教科学習、高校受験のための学習や手続きを応援した。2024年3月13日にグループ発表や音楽などを通じた交流を目的とする交流会を実施した。
24年度
  • (1)「夜間中学新設の中で公立・自主夜間中学のあり方を考える」研修会を7回開催した。
  • (2)多様な学び教室を、夏季休業中や年末年始を除き、毎週水曜日午後~夜間にかけて実施した。参加者同士の学びあいと交流を目的とする「世界を旅する時間」を新たに設け、オンライン発信もした。「命のバトン」、「わんことの共生」、「駅弁で旅する~台湾編」、「アメリカ留学体験記」、「台湾の中秋節~変化する文化の旅」、「ことばの世界をさぐる」、「ガーナの旅」、「中国の無人技術」、「むかしの農具と民具」、「あぶらの不思議~『とんかつ』からひろがる世界~」、「融美術」、「中国語で、あっそぼー!」、「囲碁の世界」、「朗読“銀河鉄道の夜”」、「韓国のお正月ソルナル」等の多様なテーマが取り上げられた。
  • (3)他団体と協力して、「夜間中学の必要性、意義、あるべき姿を考える」シンポジウムを開催した。
  • (4)栃木県学習支援サポーター養成講座の開催に協力した。
25年度

2025年度も大学の夏季一斉休暇中と年末年始を除き、毎週水曜日午後に「多様な学び教室」を開催しました。小中高生(不登校児童生徒と保護者含む)、学齢超過者、専門学校生、日本語学校生、社会人などの学習者が学んでいます。学習者を応援するスタッフは、本研究会と「つくり育てる会」メンバーの他、学生、共同教育学部教員などです。マンツーマン形式で応援しています。

2025度の大きな特徴として、宇都宮市内の特別養護老人ホームKに勤務する外国人介護労働者が参加するようになったことです。本研究会のスタッフが外国人介護労働者問題を研究する過程でKと出会い、Kを運営する団体の総合副施設長に本教室を紹介しました。

総合福施設長は「施設の人以外の日本人と殆ど会話したことがない」との介護労働者の声を聞き、施設外での交流が必要性もあると考え、「多様な学び教室」に関心を持ったとのことです。総合副施設長は、外国人介護労働者が「多様な学び教室」に一緒に来られるように仕事のシフトを調整してくれています。「多様な学び教室」は、来日年数が短いために日本社会との関わりが少ない外国人が学習し、交流する場となっています。

嬉しいニュースです。多様な教室に通っていたA君(パキスタン国籍、男性)とIさん(ネパール国籍、女性)が海外特別選抜を使って希望する県立高校に見事合格しました!!面接や作文の練習を何度も行ったことが思い出されます。おめでとう!!高校生活を大いに楽しんでほしいと思います。高校に入学しても、本教室は何時でも大歓迎です。

研究成果・刊行物等

2025年度

「多様な学び研究会」が進めてきた「年齢、国籍など多様な学習者が無料で学べる場をつくり育てる」活動が令和7年度輝く”とちぎ”づくり表彰において最優秀賞を授与されました。
輝くとちぎ”づくり“は、優れた社会貢献活動を栃木県が表彰する制度です。受賞団体は、多様な学び研究会、とちぎに夜間中学をつくり育てる会、栃木市国際交流協会の3団体です。
受賞取組は以下のように紹介されています。

「義務教育未修了者や形式卒業生、学齢超過外国人など、義務教育課程を十分に学べていない方に対する学びの場が必要であるという課題感から、団体が協働し、県内3カ所に自主夜間中学を開設した取り組みです。学習者の多様な学習ニーズに寄り添い、スタッフのスキル向上に取り組んでおり、多くの学習者の高校・大学進学を後押ししています。栃木県では、来年4月の公立夜間中学開校に向けた準備を進めているところですが、行政に先んじた、困難な事案への取り組みであることが高く評価されました」。

平成7年11月16日には、県庁昭和館で表彰式が行われました。

2024年度

表紙画像

宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センターワーキングペーパーシリーズ 2024年 『夜間中学の必要性、意義、あるべき姿について考えるシンポジウム』報告書

2023年度